何故か挨拶しない人が多い!?介護の職場の悪い風習

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挨拶ができない

挨拶はコミュニケーションの基本であり、社会人としてどこの職場でも求められる簡単なスキルです。

気持ちの良い挨拶は円滑な人間関係を築くために重要なはずですが、何故か介護職員には挨拶しない人が多いと感じています。

どうして挨拶しないのか、挨拶しない人にどう対処したら良いのか、私の経験したエピソードを交えながら考えてみたいと思います。

(介護×医療のストロークでは、実際にそのお仕事についている現場の職員や業界経験のある方に、記事を書いてもらっています。)

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職場の仲間なのになぜ?挨拶を3回無視されて

あいさつは大事と誰もが知っているはず

 知的障がい児入所施設に勤務していた頃の話です。

ほとんどの職員は、廊下ですれ違うだけで気持ちの良い挨拶を交わしていました。

児童施設ということもあり、職員は子供たちの手本となるべく意識して元気に挨拶していたのかもしれません。

特に誰かから指示された訳でもなく、私も当たり前に挨拶をしていました。

ある朝、玄関で男子ユニットの男性職員と顔を合わせました。

「おはようございます」

シフト制ということもあり、初対面の男性職員でした。

彼は靴をロッカーに仕舞うところでしたが、玄関には二人のみ。

私の存在に気づいていたはずです。

私の挨拶も聞こえていたはずですが、何も返ってきません。

彼はそのまま職員室に消えました。

(あ、聞こえなかったのかな)

その時はそう思い、少し間を置いてから私も職員室に入りました。

彼の姿は視界に入りましたが、もう一度改めて挨拶する気にはなりませんでした。

また、別の日のこと。

廊下で彼とすれ違いました。

「お疲れ様です。」

私の挨拶をまたもやスルー・・・。流石に2回目ともなると気分は良くありません。

(私は彼に何かしただろうか?)

ユニットも違い、接点もないのに自問自答です。勿論、(いや、何もしてないよ)という答えが自分の中に湧き上がるのみ。

そして3回目。玄関でまた彼と一緒になりました。

こうなると私も躊躇いが出てきて、挨拶しようかしまいか迷いました。それでも、

「おはようございます」

と言ってみました。

結果は、見事にスルーです。

これで私の認識は、「彼は挨拶のできない人」となりました。

そして、もしかしたら挨拶されるのを迷惑に感じる人なのかもしれない、とも思いました。

私から見れば若い人ですが、それでももう30代の立派な大人です。

こういう人もいるんだなぁ、と思いました。

それからは、自分から彼に挨拶をすることは無くなってしまいました。

その後の講義のテーマのひとつが「挨拶の大切さ」だった

 あいさつは基本です

そんな折、職員研修で施設長の講義を拝聴する機会がありました。

職場でのコミュニケーションについての講義で、どのように職場の人間関係を円滑にしていくかという内容でした。

その中で施設長は仰いました。

「まさかやってない人はいないと思うけど、基本は挨拶をするということだからね。」

コミュニケーションのイロハのイは、挨拶であるというお話でした。

丁度、年度が替わってあまり日が経っていない頃で、とてもタイミングの良い話に思わず頷いていました。

そしてちらりと横に目をやりました。

例の彼も参加していることに私は気が付いていました。

彼も真面目な顔で施設長の話を聞いているようでした。

その後、間もなくして、また彼と玄関先で顔を合わせることになりました。

施設長の話が印象的に心に残っていたので、思い切って私は挨拶をしてみました。

すると、

「おはようございます。」

小さい声でしたが、彼から挨拶が返ってきました。

私は何故かとてもホッとした気持ちになったのを憶えています。

無くしたピースがパズルにはまるような、スッキリした気分でした。

■どうして挨拶しないのか

 初めて勤務した施設では殆どの人が気持ちの良い挨拶をしていましたが、

現在勤務している成人施設は驚くほど職員が挨拶しません。

勤務初日から感じたことですが、何となく暗い雰囲気で、職員に生気が無いのです。

入所している方が重度知的障がい者ということもあり、職員の殆どから疲弊感が滲み出していました。

まともに挨拶出来る人は半数ぐらいです。

私も利用者さんを引率していてバタバタしていることもあり、挨拶がはっきり伝わっていないのかもしれません。

また、挨拶される側も利用者さんの対応で大概忙しくしており、気づかないのか、気づいても返す暇が無いのかもしれません。

職場環境はヒイキ目に見ても決して良いとは言えないうちの職場です。

■挨拶をする余裕すらない現状

常にカリカリしており、「声掛けないでオーラ」をあからさまに出している職員もいます。

挨拶すら受け付けないほど余裕がないのかと思ってしまいますが・・・おそらく本当に余裕がないのです。

そんな人は利用者さんにも挨拶しません。利用者さんが元気に「おはようございます」と言っても無視です。

確かに、知的障がい者の場合、フレンドリーに接することでその後の要求がエンドレスになってしまう方もいらっしゃいます。

コミュニケーションの線引きがとても難しいのです。

しかし、だからと言って挨拶を無視するのは如何なものでしょう。

挨拶ぐらい受け入れても良いのではないでしょうか。

挨拶のお返しを期待しない

期待をしないこと

余談ですが、私の息子は何故か挨拶だけは毎年担任から褒められていました。

クラスで一番元気な挨拶をして教室に入って来る、と。

特に取り柄もない息子です。

そして取り立てて私が挨拶することを強調して育てた記憶もないのです。

ただ自然に、親や周りを見て身につけ、「挨拶をすることは気持ちの良いこと」と彼自身が感じたのだと思います。

私もごく自然に「挨拶をすること」が当たり前だと思い生きてきました。

そして「挨拶すれば挨拶が返ってくる」、てっきりそういうものだと思っていました。

しかし、職場によってはそれが常識ではないこともあるようですね。

本当に稀ですが、社員全員が多忙なため、挨拶を禁止している職場もあるそうです。

用事がある時は社内でもメールでやり取りをしているといいます。

介護職もそんな多忙な職場のひとつなのかもしれません。

私は、挨拶がそんなに手間が掛かることだとは思っていないので、今も挨拶をすることを続けています。

ただし、相手がどう思っているのかはわかりません。

「こんなに忙しいのに挨拶なんかしやがってコノヤロー」と思う人だって、中にはいるかもしれません。

また、他にも様々な理由で挨拶を返さない人もいるでしょう。

単にその人が嫌いだから、自分の方が立場が上だから、必然性を感じないから、恥ずかしいから、挨拶する文化が今までなかったから・・・。

その辺りは人それぞれ、思うところがあるのでしょう。

だから私は、挨拶が返ってくることを期待しなくなりました。

ちょっと寂しいことではありますが、期待しないと気持ちは楽になります。

挨拶には礼儀の意味合いもありますから、自分は礼を欠きたくないという気持ちもあります。

しかし相手にそれを望むのは押しつけがましいのかもしれない、とも思うのです。

■挨拶は強制するものではないけれど

とは言え、挨拶がコミュニケーションのひとつとして機能している職場は、明るくて気持ちの良い環境だと私は思います。

職員が疲弊してしまう根本を解決しないことには仕方がないとは思いますが、こんなに多くの人が挨拶しない職場は初めての経験です。

(私の職場だけでしょうか?)

最初のエピソードでは、施設長の言葉が挨拶しない人の心を動かしたことを書きました。

自分よりずっと年の離れた人生の先輩から、

「挨拶なんて社会人の常識だろ!」

と言われるのは、とても心に響くことなのかもしれませんね。

余談ですが私の地元には「あいさつ通り」という面白い場所がありました。

強制ではないけれど、そこを通る人は出逢う人に挨拶をしましょう。

そんな商店街があったのです。お店の人が水撒きをしながら通りを往く人に挨拶をし、声掛けられた人は当たり前のように挨拶を返していました。昔ながらのあたたかく、懐かしい光景です。

「お疲れさまです」

たった一言が誰かの心を癒すとしたら、とても素敵で大切な言葉だと思いませんか?

「あいさつ通り」の人たちも、初めはぎこちなく義務的に挨拶を交わしていたのかもしれません。

それがやがて自然な習慣となり、その場を和ませる無くてはならない言葉になっていく。

挨拶が、職場の素敵な合言葉になれば良いなぁ、と私は思っています。

この記事を書いたのは

ライター名:丸 和水

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